こんにちは!おしゃれ劇場の遠藤です。
12月になりましたね…2019年も残り1ヶ月切ってしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?寒さが本格的に厳しくなってきて朝車のフロントガラス凍ってくるのを見ると冬が来てしまったなぁ…としみじみ感じます。
冬の朝の寒さは本当に嫌になってしまいますよね。むしろ寒さで目が覚めてしまいますし、だけど布団からも出たくない…夏は夏で暑くて苦手と言って冬は冬で寒さが苦手と言って笑
好きな季節は一瞬で終わってしまうのに苦手な季節は凄く長く感じてしまいますね( ´-` )
でも寒さか厳しい季節だからこそお洋服をいっぱい着込んでオシャレを楽しむのも有りですもんね…!オシャレを楽しんで寒さを乗り切りましょう笑
前置きはこのあたりにして本題に移りたいと思います…!
皆さんは洗い張りをご存知でしょうか??
私はお手入れ研修で知りました笑
丸洗いなどよく聞く言葉とは違いあまり聞かない言葉かも?
洗い張りは汚れを落とす着物の伝統的な洗濯法なのです…!
主に仕立て直しをする時に行います。
仕立ててある着物を解いて、反物の状態に戻します。
水洗いをし、洗った後糊付けをして板に張りつけ、シワを伸ばします。
(板に張ってある状態の所を洗い張りの張りを指します)
水洗いなので、全体の汚れは綺麗になります。ですが酷いシミ、古い汚れは綺麗に落としきる事が出来ません。
ちなみに水洗いは名前の通り水で洗うことです。
↓
水洗いなのでどうしても多少縮んでしまいます。そのため大きな寸法直しは難しいのでご検討下さい。
お着物の洗濯法の代表的なのが丸洗いと洗い張りになりますが、洗い張りは丸洗いよりも負荷がかかり、洗い張りが出来ない物もあるのでそこだけ注意ですね…!
( ! )洗い張りをお願いするに当たっての注意点( ! )
①破損する恐れ
古い生地、黄変の古い物は生地の劣化(脆化)から破損してしまう恐れがあります。
②擦り切れや穴あきの点検を必ず行う
擦り切れや穴あきがあってそれを修復しないで洗い張りを行うと状態がさらに悪化してしまいます…!板に張りつけたりなどするので負荷がかかるので、必ず点検を行うこと。
③寸法を大きく仕立て直しすることが難しい
絹製品は縮みやすい(水洗いをするので多少は縮む)ので、出来るだけの寸法で良いかをきちんと確認しましょう…!
✕洗い張りが出来ない物 ✕
金銀箔類で加工した染物
箔落ち、(箔がはがれ)する場合があります。
刺繍・縫い取り・ドローンワーク
縮んで糸がつれる、色泣きすることがあります。
絞り
絞り特有のあの絞山が伸びてしまい、プリントのようにペタンとしてしまいます。
その他
帯全般(丸洗いは可能〇)
スパンコールなどの装飾が加工されている
↑これらは洗い張りが出来ませんので、ご注意ください。
最初の方にもお伝えしましたが、洗い張りはお仕立て直しの際に行う洗濯法です。
丸洗いより負荷がかかり、水洗い等行いますので、寸法の大きく仕立て直しすることは難しいです。そこを踏まえてご検討下さいm(_ _)m
12月ももう半分です。
皆様くれぐれもインフルエンザ等お気をつけて…!
それでは次の更新にて('ω')ノ